すい臓がんが転移・再発の多い理由

すい臓がんはなぜ転移・再発が多いのか?

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すい臓がんほど予後の悪いがんはありませんが、その理由として大事をとって拡大手術でがんを摘出しても転移や再発の恐れが非常に高いのが理由にあげられます。

ある程度合併症のリスクを背負ってまで周辺臓器を摘出しても転移や再発の発症率の高い理由として、医師の目視レベルで完全にがん細胞を摘出除去したとしても、がん細胞は周辺に砂をばらまいたように広がっています。

とくにすい臓はあらゆる臓器に周りをすべて囲まれており、重要な動脈・リンパ節が密着し絡み合っており、リンパ節転移、血行性転移、腹膜(ふくまく)転移とあらゆる転移の可能性をすべて含んでいます。

そういう意味である程度進行したすい臓がんを完全に取り去ることは困難を極めます。

もしわずかでも残っていれば局所発生と同時に遠隔転移も容易に起こります。

近年は完全摘出後でも本人の希望、もしくは医師の勧めで術後に化学的治療を併用するケースが増えてきています。

当然患者への負担や副作用のリスクはありますが、再発性の高いすい臓がんの予後を良くするためにはひとつの選択肢かもしれません。

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