すい臓がんの手術
すい臓がんの手術は初期の浸潤のない完治の可能性の高い場合行われます。
そういう意味では主治医がスムーズに外科療法を提案する場合、かなり完治の確立は高いといえます。
それでも本来すい臓がんの摘出手術は大きな負担と合併症などの発生が多く予後はあまりよくありません。
その理由はすい臓がんのどこに腫瘍ができるかで摘出する部分が決まりますが、部分であってもすい臓自体を切り取る場合消化酵素を運ぶ管が張り巡らされていて、術後切った部分から消化酵素が漏れて周辺を溶かし炎症を起こして合併症をおこしやすなります。
それだけでなくすい臓は各臓器の奥深く存在して手術がやりにくいことや、どうしてもがん細胞を残したくないためより広範囲の摘出をするために拡大手術を選択し結果入院中に死亡してしまうケースが非常に多いのも特徴です。
しかし合併症のリスクを恐れより小範囲で摘出をすればやはりがん細胞は見えないレベルで隣接している臓器に残り、再発・転移を繰り返す原因にもなります。
どこまで摘出するかは、本人と主治医が話し合って決めることですが、所詮すい臓がんの手術の成功はすい臓がん専門のなれた病院を選択することが非常に大きくかかわってきます。
しかし局所進行がん(血管に浸潤)や転移している場合、手術の方向ではなく化学療法や放射線の治療になるでしょう。
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すい臓がんの手術は摘出する場所によって周辺臓器も違ってきます
すい臓がんの手術は大事を選択する場合必ず周辺臓器も切除摘出します。
すい臓のどの部分にがんができたかによって周辺臓器の摘出個所も違ってきます。
もっとも発症率の多いすい頭部にできるがんの場合、十二指腸も摘出します。(すい頭十二指腸切除術)
すい臓中心からすい尾部にがんがある場合、すい体尾部切除術を行います。
すい臓全体が侵されている場合すい臓全摘と周囲のリンパ節も摘出の対象になります。
病院によってはさらに手術中に目に見えない腫瘍の浸潤・再発を抑制するために放射線治療を併用したり術後に抗がん剤を使用して予後を良くしようとするケースも増えています。
患者さんの緩和に特化した手術
すい臓がんの手術は摘出だけでなく、患者さんの容態を緩和する目的のみの手術もあります。
たとえばバイパス手術のように黄疸の症状や消化管の障害を緩和する目的で行われたりする手術です。
延命処置の中で患者さんの負担をできるだけなくし、病院生活の質を向上させるための手術です。
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