すい臓がんの検査

すい臓がんの検査

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すい臓がんの検査には様々ありますが、初期のすい臓がんを発見するのはどの検査でも非常に困難です。

いわゆる一般的な健康診断レベルではまず発見されることはないでしょう。

ではすい臓がん専門の検査ではどうでしょうか?

とうぜん一般的な検査よりは精度は上がりますがそれでも早期発見するのは難しいのです。

専門のレベルでも簡単に見つかるレベルのがんであればそれは進行したがんであるといえます。

どうしても心配で早期発見を望むのであればすい臓がん専門の医者・病院を選び中でも最新の設備とスタッフが充実しているところで総合的に判断してもらうことをお勧めします。

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すい臓がんの検査の種類

すい臓がんの検査の種類は大きく分けて二つあります。

ひとつは画像を中心として判断するものともうひとつは血液の成分を調べることを中心としたものです。

超音波検査

超音波検査とはいわゆるエコー検査と呼ばれるものでブローブを腹部等に押し当て患部に超音波をあてディスプレイに可視化する検査です。

超音波検査は副作用もなく開腹することもなく行えるので非常に安全で患者さんに負担がないのであらゆる部位の検査で最初に行われます。

検査時も痛みはなく検査員と話をしながらでも受けられます。(一般的に検査の内容は主治医と話をするようになります。)

CT検査

CT検査はいわゆるエックス線を利用した機械で、ドーナツ型の機械に人が入っていき輪切りにされた断面画像が(最新型はさらに3Dも可能)得られるタイプです。

基本的に極安全な検査ですが放射線による被曝はあります。

またより鮮明に画像をとらえたいため造影剤を使用します。アレルギー体質の人は時に激しい副作用が現れる場合があるのでCT検査の前に医師から質問された時に明確にアレルギー体質であることを伝えなくてはなりません。

まれにアナフィラキーショックや急性じん不全などが起こる場合もあるので注意が必要です。

MRI検査

MRI検査はCTと似てますがこちらはエックス線ではなく電磁場によって可視化するシステムですので放射線被曝の心配はありませんし、画像も鮮明かつ立体的に見ることができます。

診断しづらかったすい管や胆管の画像が三次元で確認することができます。

これによって狭窄や閉塞といったことも確認することができます。

しかし比較的長時間の検査時間がかかることや(約30分程度)、検査中にかなりの騒音が発生するなど(工事現場にいるような感じ)やや欠点もあります。

人によっては30分近く閉塞感を味わうので気分が悪くなる方もまれにいます。

また電磁波を利用するのでぺースメーカを使用している方や手術等で金属などが体に埋め込まれている場合検査は受けることはできません。

内視鏡的逆行性胆管膵管造影

内視鏡を使ってすい管・胆管を造影して検査をする方法で、ERCP検査と呼ばれています。

方法はのどに局所麻酔をして十二指腸まで内視鏡を入れます。

そして胆管・すい管に造影剤をいれて撮影をします。

この検査は早期のすい臓がんの発見にも貢献してくれるので、すい臓がんの疑いのある患者さんは多少の苦痛があるものの推奨される検査の一つです。

検査時間は30分程度です。

血管造影検査

血管造影検査とは数ミリ程度のカテーテルを静脈や動脈から挿入させ目的の場所に造影剤を注入して血管および周辺の撮影をする検査です。

心臓や血管の狭窄や閉塞を調べる際にも多く利用されますがすい臓がん検査ではすい臓周辺と血管を撮影することでがんから発生している血管の様子や広がりですい臓がんの進行や状態を把握します。

PET検査

最近テレビなどでよく取り上げられるがん検査の一つです。

PET検査はがん細胞が正常な細胞に比べ極端にブドウ糖を取り込むという特性を利用してPETカメラに反応する特別なグルコースを注射してがん細胞が反応するか調べる検査です。

患者さんに負担が少なく早期なのか転移してるのか判断がつきやすく短時間(検査自体は30分程度)で済むメリットがありますが、すい臓がんの早期発見はMRIやCT等と併用しなければ確信の持てる結果は得られない場合もあります。

腫瘍マーカー

血液検査のひとつで、すい臓がんの腫瘍マーカー検査にはCA19-9、CEA、Dupan-2などの種類がある。

腫瘍マーカーとは健康体であっても検出されるものなので、頻度や転移をしるうえである程度の指標にはなるもののすい臓がんの早期発見にはやや向かないのが現状です。

下手をすると末期であるにも関わらず反応があまりないケースもあり単体での検査指標には向かないといえます。

血液検査にはその他にアミラーゼやエラスターゼという酵素の上昇値や胆道酵素の値、耐性血糖値検査などがあります。

いずれにしてもその検査のみでの確定には乏しく総合的な判断の日つとして利用しますが、この手の検査で明らかな異常値の場合進行性のすい臓がんの疑いは間違いありません。

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