すい臓がんの症状
すい臓がんの症状で特徴的なのは左背部痛です。
みぞおちの奥から左の背中にかけて、何とも言えない重い鈍痛がします。
人によっては内臓の奥のほうが筋肉痛のようなコリのような痛みが慢性的に続きます。
とくに夜中から朝方にかけて鈍痛に襲われ眠れなくなったり痛みで起きてしまうこともあります。
これはすい臓自体の腫れや炎症によっても起こりますが、すい臓がんの場合すい管が腫瘍で圧迫されてすい液の流れが滞るからだといわれてます。
その他にも、食欲不振や軽い吐き気または嘔吐、急に体重が落ちるなどがあります。
これはすい液の分泌が悪くなり消化機能が衰えるからです。
さらに進行すると皮膚や白目の部分が黄色くなり黄疸が始まります。
また良く休んでも常に体がだるく、全身が倦怠感でどうしようもなくなります。
もともと糖尿病の既往者の場合急に悪化したりします。
慢性的な下痢に襲われ、とくに脂っぽいものやお腹いっぱい食べた後は走るような下痢が必ず起こるのも特徴的です。
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すい臓がんの末期症状
すい臓がんの末期症状は体重が激減して慢性的な背部痛やすい臓周辺の痛みがひどくなります。
黄疸によって全身がかゆみに襲われます。
このころになると腹水が大量にたまり大変苦しくなります。
同時に隣接している臓器や複雑に絡み合っている血管やリンパ節を通じて近くの臓器から離れている臓器にまで転移が始まります。
すい臓はあらゆる臓器と重なり合うように存在しなおかつ、周りの筋肉の層が薄いので容易に浸潤しやすく、また太い血管が張り巡らされてるので遠隔転移もしやすいのです。
すい臓がんを初期で見つけるためには?
すい臓がんを初期の段階で見つけるためにはどうすればよいのでしょうか?
一番良いのはある程度の年齢になったら定期的な精密検査を受けることです。
ほかのがんでもそうですが、早期発見が完治のもっとも近道です。
ですが、もっと主観的な特徴でいえば、たとえば体のだるさや特徴的な背部痛そして下痢といったことでも一時的なことではなくどうしても調子が元に戻らない、もしくは戻りにくくなったというような‘慢性的な’症状の場合一度疑ってみて精密検査を受けてみたら、初期のすい臓がんが発見されたというケースはあるようです。
なにか普段と違うと自分で問題意識をもって自己管理することが大事だと言えそうです。
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